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  • 〜miyabi〜 雅

1月18日(月)ズzzzz・・・

その洋館の中から出てきたのは・・・


予想するに、老婆・老人・あたりなのですが、若いご婦人でした。


その当時、中学生男子であった私が【若い】と感じたのだから、年齢的に20代前半位に見えたのでしょう。


ご婦人と言ったのは、『うちの主人の事でご足労おかけいたしましてすみません。』と


玄関のドアを開けた第一声がそれだったからです。



そのひとの面持ちは、か弱く細身で、豊かな蒼黒の長い髪をうなじのところでキュッと丸く一纏めして


陽が差し込まない玄関の中でも、薄っすら光っているのではないかと思うくらい肌が白く


赤色の華の刺繍がバランス良く配置された、黒いワンピースを纏っていました。



靴のまま家に上がるのは抵抗がありましたが、そう促されて、暗い板張りの廊下の軋み音がならないように、ご婦人とばぁちゃんの後ろについていきます。


二階に昇る階段が右側にあり、ばぁちゃんが一度そこで立ち止まりました。


二階に視線を上げ、耳をすませてみると、【ズ・・・・・・zzzzzッ】と何か引き摺る様な音が聞こえてきて、


『あの音は何?』と尋ねようとした瞬間にばぁちゃんが、また歩き始めたので聞きそびれてしまい、少しの間立ち止まって様子を窺ってましたが、2人がこの先の部屋に入って行くので急ぎ後を追いました。


      To be continued


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